高齢者に介護予防がなぜ必要なのか

現在、超高齢化が進んでいる日本。高齢者の人数がどんどん増えてきており、それに伴い介護が必要となる人の数も年々増加しています。

ある統計では、2000年は要支援から要介護5までの人が256万人でしたが、2019年には669万人となっています。このまま増え続けていくと、介護施設に入居したり介護サービスを受けたりする人が多くなり、希望者全員がサービスを受けられなくなる可能性があります。

当然、介護保険費が膨れ上がってきますので、少しでもそれを抑えたいということから、介護保険法が2006年に見直しされました。そして、介護予防の項目が追加されたのです。

追加されて以降、全国で健康で長生きしよう、健康寿命を延ばそうという取り組みが積極的に行われています。高齢者の日々の生活や食事に気をつけて、元気で自立した暮らしをすることが高齢者の介護予防にとって大切なことだとされています。

しかしながら高齢者が生活していく上で、介護難民であったり老後に破産をしたり、また老老介護で共倒れしそうだと老後の生活に不安を感じている人もたくさんいます。そのためにも様々な介護予防プログラムを積極的に活用し、健康で自立した生活を送るための準備が本当に重要になっています。

できるだけ早く老化のサインに気づき、要介護状態になる前に対策をすることが介護予防につながり、健康や身体機能を維持できるようになります。まだ多くの人に介護予防が浸透しているわけではないため、もっと周知させていくべきでしょう。